山野の花シリーズ47 カワラナデシコ、オカトラノオ・・・INDEX カワラナデシコ、オカトラノオ、ミツバオウレン、マムシグサ、ブタナ |
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![]() 秋の七草の一つで、淡い紅紫色の美しい花を咲かせる。花弁の先端が細かく裂ける独特の形をしているので、古くから図案や模様、絵画などに取り入れられている。花弁は5個、長い爪部があり、先は深く裂け、基部にひげ状の毛がある。山野の日当たりの良い草原や河原に生える。茎は直立し、上部で枝分かれして30~100cmになる。 |
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![]() 「なでしこが 花見るごとに 娘子らが 笑まひのにほひ 思ほゆるかも」 大伴 家持 万葉集 |
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オカトラノオ | |||||||||||||
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![]() 日当たりの良い草原に生える。人家周辺の丘陵地から山の草原まで垂直分布の幅が広い。数本がかたまって生え、高さは1mほどになる。花の先端がトラの尾のように垂れ下がる。花穂は10~20cmで、一方に偏って白色の花を多数つける。 |
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▲5弁の花を密集させて咲かせる | |||||||||||||
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ミツバオウレン | |||||||||||||
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![]() 高さ5~10cmの花茎の先に小さな白花を1個開く。花弁のように見えるのはガク片で5枚ある。花弁は花の真ん中にある黄色。高山や深山のやや湿り気のある草原に生える。小葉は柄がなく、倒卵形で鋸歯がある。質はやや厚く光沢がある。 |
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![]() 葉が三枚からなるオウレンの意味で、「三葉黄連」と書く。オウレンは、根茎が黄色く太く連なるところから蓮根に見たてて「黄連」と呼ばれているが、もともとは中国原産の別種の名前である。 |
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マムシグサ | |||||||||||||
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昔、秋にできる赤い実は、採取して家の戸口に下げて悪魔や伝染病除けにしていた。この草にふれると、手が腫れるとか、指をさすと指が腐るとか、引き抜くと蛇が化けて出るなどと言われ、子どもたちの怖がる植物である。 | |||||||||||||
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![]() 茎には葉っぱの鞘が筒状に重なっているが、これを一体として偽茎という。その模様が、マムシの皮の模様に似ていることから、「蝮草」と書く。もう一つは、仏炎苞と呼ばれる花の形が、マムシが舌をだしたような形に似ているとの説もある。いずれにしても、蛇嫌いの人がマムシグサを見つけると、背筋が寒くなる。 |
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ブタナ | |||||||||||||
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![]() 遠くから見るとタンポポのように見えるが、ヨーロッパ原産の帰化植物。日本には、昭和の初め頃に入ってきて瞬く間に広がった。牧場や空き地、原野などに生え、一面に群生している所もある。茎の先に黄色の舌状花だけからなる頭花をつける。タンポポ属は1つの花茎に1つの頭花をつけるが、ブタナは花茎が枝分かれして複数の頭花をつける。 |
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参 考 文 献 | |||||||||||||
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