昆虫シリーズ59 ガの仲間⑥ その他のガ
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- イボタガ(イボタガ科)
ミステリアスな模様が美しい日本固有の独立種。日本の蛾の中でも飛び抜けて特異な波状模様と、大きな目玉のような鋭い眼状紋をもつ。この模様は、フクロウに擬態していると言われる。後ろハネには、クチバシに相当する黄褐色の模様がある。この色彩紋様はオスとメスの違いがほとんどない。白神山地のブナ原生林から雑木林、里山に隣り合った住宅地にもいることがある。
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- 世界自然遺産白神山地の核心部・追良瀬川サカサ沢で撮影したイボタガ(6月上旬撮影)。
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- 年1化、早春の3~4月に出現。白神山地などの豪雪地帯では、5~6月上旬頃に見られる。
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- 食草・・・イボタノキ、キンモクセイ、トネリコ、ネズミモチ、ヒイラギ、マルバアオダモなど。
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- イラガ(イラガ科)・・・前ハネ頂から後縁に至る横線があり、その外側は茶褐色、内側は黄色。年1化、7~8月に出現。 (写真出典:ウィキメディア・コモンズ)
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- 毒とげがある幼虫・・・イラガの仲間の多くは、体中にたくさんの毒とげがある。本種も先端に毒とげをもった肉質突起がある。このとげに触れると毒が注入され、激しい痛みを感じたり、皮膚炎を起こしたりする。この毒は、外敵のトカゲやネズミなどに有効とされている。
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- 食草・・・コナラ、カキノキなど多くの広葉樹につく。
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- イラガのまゆのつくり方・・・口から糸を出して、体を枝に固定する→糸で体を覆うようにして、まゆをつくる→外側ができたら、内側からまゆの壁をしっかりつくる→口と肛門から出した液体を内側からぬりこむ→時間が経つと表面が固くなり模様も濃くなる→上の写真のようなイラガのまゆが完成する。
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- 参考動画:イラガのマユ作り タイムラプス80倍速 - YouTube
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- 脱出したまゆの大きな穴・・・イラガの羽化は、まゆの上部にあらかじめ切り口がつくられていて、中から押し上げて開け、羽化する。羽化した後のイラガのまゆ穴は、至る所の幹に残っている。
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- アオイラガ(イラガ科)・・・前ハネは緑色で外横線の外側は褐色でハネ脈に沿って短線が並ぶ。 6~9月に現れる。本州から九州に分布。開張♂31~35mm、♀35~37mm。
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- 幼虫・・・背面に鮮やかな青い帯がある。細かな棘が生えた突起が並び、身体の前方には先端が黒い棘が生えた突起が1対ある。全身に毒棘と毒針毛があるので注意。ヒロヘリアオイラガに似ているが、本種は第1腹節の突起の色が黒いのに対し、オレンジ色の突起があるので識別できる。
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- ヒロヘリアオイラガ(イラガ科)・・・外来種で、都市部のサクラ並木や街路樹に多く見られる。関東以南に分布。
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- 幼虫・・・アオイラガに似ているが、本種は第1腹節の突起の色がオレンジ色。
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- 特に若い幼虫は、葉裏で大きな集団をつくる。若齢幼虫は、頭部を並べ、体を互いに密着させて葉裏を食害する。大きくなると葉全部を食べる。
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- 食草・・・バラ科、クスノキ科、ムクロジ科など広食性。
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- ナシイラガ(イラガ科)・・・前ハネは灰褐色、前縁部は広く紫褐色で光沢がある。外横線は細く明瞭。開張♂27~32mm、♀32~40mm。幼虫は、山里の庭木や並木の葉の裏にいる。繭の中で幼虫のまま越冬する。北海道から九州、南西諸島に分布。
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- 成虫は7~8月に現れる。 食草は、ナシ、クヌギ、カキ、ソメイヨシノ、クリ、ヤマナラシ、ダイズ、ツクシヤブウツギ、ケヤキ。
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- ホタルガ(マダラガ科)
前後ハネとも黒色で、首の赤がよく目立つ。前ハネには白色のV字型の帯がある。昼間はヒラヒラと穏やかに飛ぶが、灯火にも飛来する。神社などの薄暗い所でよく見つかり、葉の上にいる。本州から九州に分布。開張42~57mm。
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- 参考動画:30秒の心象風景679・蛾の仲間~ホタルガ~.m2ts - YouTube
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- 幼虫・・・若齢は、葉の裏から表皮を削り取るように食べ、小さな丸い食痕を残す。食草は、サカキ、ヒサカキ。
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- ウスベニヒゲナガ(ヒゲナガガ科)・・・ツマモンヒゲナガに似るが、本種は黄色帯の間が紫がかった鉛色をしていること、外縁に沿った黄色帯がないこと、触覚の長さやひとまわり大きいことなどの特徴がある。分布 北海道~九州。発生期 5~7月。
食草は不明。
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- ヨシカレハ(カレハガ科)・・・色彩は、橙黄色、淡い黄色、濃赤褐色など変異がある。前ハネ中室の白紋は小さく、不明利用なものもある。北海道から九州まで分布。開張♂約52mm、♀約63mm。食草は、ササ類、ヨシ、ススキなど。
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- ホシベッコウカギバ(カギバガ科)
♂は白地に黒い斑紋が散らばる。白地は半透明で、♀は白っぽく見える。平地から山間部まで広く生息する。 本州から九州まで分布。食草はヤマボウシ、クマノミズキ。開張♂24~32mm、♀25~37mm。
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- ヒトツメカギバ(カギバガ科)
地色は白色で、大きな褐色の目玉模様の紋がある。食草は、クマノミズキ、ミズキなど。開張♂32~36mm、♀35~45mm。北海道から九州に分布。
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- シロオビノメイガ(ツトガ科)
濃褐色の地色に白色の帯が入る。草原に多い普通種。ホウレンソウの害虫。食草は、ホウレンソウ、フダンソウなど。開張21~24mm。全国に分布。
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- シロモンノメイガ(ツトガ科)
黒色に白紋が散りばめられている。昼間草むらを飛び、花で吸蜜する。灯りにも来る。開張18~21mm。全国に分布。
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- 参考動画:シロモンノメイガ Bocchoris inspersalis - YouTube
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- マエアカスカシノメイガ(ツトガ科)
白色で半透明のハネをもち、前ハネの前縁は幅が狭く黄褐色の線となる。中室に小さな黒点がある。南の方では通年居る。4~10月現れる。食草は、ネズミモチ、キンモクセイ、イボタノキ、ヒイラギの花、オリーブなど。開張29~31mm。全国に分布。
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- チビスカシノメイガ(ツトガ科)・・・ハネは白みが強い淡黄褐色で暗褐色の縁取りを持つ横脈紋があり、外縁は暗褐色。幼虫は、「クワノスムシ」と呼ばれるクワの害虫。中齢から葉を重ねたり折り曲げたりして巣をつくる。本州から九州、南西諸島に分布。開張21~24mm。食草はクワ。
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- シロアヤヒメノメイガ(ツトガ科)・・・分布 北海道~九州、屋久島。発生期 8~11月。食草 コウゾリナ、オオバコ。
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- ワモンノメイガ(ツトガ科)・・・分布 北海道~九州、沖縄。発生期 8~11月。食草 不明。開張27mm。
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- ネアオフトメイガ(ツトガ科)・・・分布 北海道~九州。発生期 7月。食草 カシワ。開張22mm。
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- ウスキモンノメイガ(ツトガ科)・・・黒地に大きな黄色紋が目立つ。後ハネにも大きな黄色の紋がある。分布 北海道、本州、西表島、沖縄本島。発生期 7~8月。食草 不明。
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- モンキクロノメイガ(ツトガ科)・・・全体に白紋が良く発達する。分布 北海道~九州、沖縄。発生期 6~9月。食草 ブドウ、エビヅル、ヤブガラシ、ヤマブドウ、ノブドウ。
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- コガタシロモンノメイガ(ツトガ科)・・・分布 北海道~九州。発生期 5~8月。食草 不明。
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- ヒメトガリノメイガ(ツトガ科)・・・淡茶褐色で、曲がりくねった黒褐色線の模様がある。分布 北海道~九州。発生期 5~6月、8~9月。食草 キク。開張22mm。
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- マダラミズメイガ(ツトガ科)・・・黄褐色に白色のまだら模様がある。分布 北海道~九州。発生期 5~9月。食草 不明。開張21~28mm。
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- クロスジノメイガ(ツトガ科)・・・赤みがかった黄色地に、明瞭な黒い筋模様が目立つ。分布 北海道~九州。発生期 5~9月。食草 キブシ、ミツバウツギ、ヤマボウシ。開張26~32mm。
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- ベニモンマイコモドキ(カザリバガ科)・・・分布 本州、九州。発生期 6~7月。食草 不明。開張12~14mm。
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- ウスマダラマドガ(マドガ科)・・・前ハネ頂の白点と、前縁の銀白色が特徴。分布 本州、四国、九州、対馬。発生期 7~8月。食草 ハゼノキ、ツタウルシ、ヤマハゼ。開張20~25mm。
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- ムナブトヒメスカシバ(スカシバガ科)・・・ハチに擬態したスカシバガの仲間。角のように見えているものは脚で、止まるときに中脚を上げる習性がある。腹部に特徴的な2本の黄色い帯がある。成虫は6月、山間部では7月に現れる。開張♂14.5~18mm
♀17~22mm。本州から九州まで分布。食草 ノイバラ、バラ、アカラズベリー。
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- モモスズメ(スズメガ科)・・・前ハネの地色は茶褐色で色彩の濃淡には個体差がある。外縁は暗褐色で波形模様の横線と小黒点がある。後ろハネは薄紅色、後角に黒褐色紋がある。開張70~90mm。北海道から九州に分布。
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- 幼虫・・・緑色型と黄色型がある。サクラ類の枝の下に大きな糞が転がっていたら、この幼虫がいることが多い。枝先の葉の裏でよく見つかる。広食性。
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- クチバスズメ(スズメガ科)・・・ハネの地色は、淡い褐色で、前ハネには複数の褐色の横線が入る。前ハネと後ろハネの後角付近に褐色の紋があるが、個体差がある。成虫は、6~7月に平地から山地に普通に見られる。北海道から九州、沖縄に分布。食草は、シラカシ、ウバメガシ、コナラ。開張90~135mm。
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- ベニスズメ(スズメガ科)・・・全身が赤色味がかるのが特徴。明かりに飛来する。北海道から九州、沖縄、都島に分布。成虫は、4~9月に現れる。広食性。開張50~80mm。
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- エゾスズメ(スズメガ科)
焦げ茶色で、胸部背面に暗褐色の縦筋がある。前ハネは細長く、後ハネは丸みを帯び、止まると前ハネより上にはみ出る。年1化、5~7月に低山地から山地に現れる。開張90~110mm。食草は、オニグルミ。北海道から九州、対馬に分布。
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- ヒメサザナミスズメ・・・緑色を帯びた褐色で、さざ波模様のハネをもつスズメガの仲間。サザナミスズメに似るが、本種のほうが小型で、腹部の腹面は全体に暗く紋がない。幼虫はアオダモ、コバノトネリコなどの葉を食べる。北海道から本州に生息。
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- トビイロスズメ・・・7~8月頃、灯火によく飛来する。ホバリングして吸蜜することが多い。幼虫は土の中に潜ってそのまま越冬し、春になってから蛹化する。食草はフジ、ハギ類、クズ、ハリエンジュなど。北海道から屋久島、沖縄に生息。
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- トビイロスズメの幼虫・・・幼虫は藤棚などでよく見られる。全身が黄緑色で大きな頭と小さな尾角がある。中国では、この幼虫を「豆虫(トウチョン)」などと呼び、食用にしている。
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- ギンツバメ(ツバメガ科)
白色の地色に、灰色の線が何本も走る。年2化、5~10月に現れる。食草は、ガガイモ、オオカモメヅル。開張15~18mm。北海道から九州まで分布。
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- コウモリガ(コウモリガ科)
昼間、木の枝にぶら下がるように止まって静止するスタイルや、夕闇の中を飛ぶ姿はコウモリに似ている。卵は飛びながら散布する。幼虫は,キリやクサギ、クヌギなどの広葉樹やスギ造林木へも穿孔して被害を与える。年1化、8~10月に現れる。開張♂45~69mm、♀69~120mm。北海道から九州、南西諸島に分布。食草は、キリ、クヌギ、ムギ、トウモロコシなど。
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- スジベニコケガ(ヒトリガ科)
黄色の地色に、赤色と暗褐色の紋が規則的に並んでいる。♂は赤みが強く、♀は黄色みが強い。5~9月に現れる。
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- メンガタスズメ(スズメガ科)
名前の由来は、成虫の背面の模様が人の顔に似ているスズメガの仲間だから。よく見ると、ドクロのお面のようにも見え、「ドクロ蛾」あるいは「ガイコツ蛾」などと呼ばれている。成虫は、5~10月に現れる。開張85~110mm。本州から沖縄まで分布。食草は、ゴマ、ナス、ジャガイモ、トウガラシ、チョウセンアサガオ、イガホオズキ、タバコ。
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- ミツバチの巣を襲う・・・成虫の口吻の先端は強靭で、ミツバチの巣を襲って蜜蝋でつくられた巣盤に穴をあけ、そこから蜂蜜を盗み飲むことができる。さらにミツバチのフェロモンを真似た物質を分泌し、無傷でミツバチの巣に近づく特技もあることから、別名「蜂蜜泥棒」と呼ばれ、養蜂家から非常に嫌われている。
- 「どくとるマンボウ昆虫記」・・・メンガタスズメ
メンガタスズメは・・・何よりもその背中に注意してほしい。人々はそこに薄気味の悪い形を--まぎれもないドクロの形態を見るだろう。事実、ドイツではドクロガとよばれる・・・
メンガタスズメがしばしばミツバチの巣を襲うことが知られている。スズバチも蜜を狙うが、このドクロ蛾も夜の花や樹液よりもてっとりばやく勤勉なミツバチの収穫物を狙って、巣箱の中へ入り込んでくる。懸命に防止しようとする小さな相手を強力な翅でなぎたおし、がつがつと文字どおり甘い汁を吸う。
掠奪はうまくゆくこともある。しかし、ときには深入りしすぎて、無数の防衛軍に刺し殺されてしまうこともある。養蜂家はよく巣箱の中でメンガタスズメの死骸を見いだすそうだ。
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- 参考動画:メンガタスズメ成虫の鳴き声 - YouTube
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- クロメンガタスズメの巨大幼虫・・・11cm前後と巨大な幼虫。緑色型と褐色型がある。昔は、九州以南にしか生息していなかったが、今では東北南部まで分布を広げているという。いずれ秋田にも現れるかもしれない。家庭菜園のトマトでよく見つかるらしい。食草はゴマ科、ナス科、キリ科、ノウゼンカヅラ科、クワ科、モクセイ科、シソ科。
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- キノカワガ(コブガ科)・・・樹皮に化ける。鱗片が厚く、質感がより樹皮に似ているので、幹にじっと止まっていると、非常に見つけるのが難しい。成虫で越冬する際は、ピクリとも動かないので、生きているのか死んでいるのかも定かではない。。個体変異はかなり激しい。幼虫は、カキノキやニワウルシなどの葉を食べる.
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- 参考動画:木の皮に擬態するキノカワガ Blenina senex(Ⅲ) - YouTube
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- ボクトウガの幼虫と樹液(ボクトウガ科)・・・樹皮の下にトンネルを掘って潜み、木の中をかじって樹液を出し、その樹液に集まる昆虫を捕食する。体長60mm前後。北海道から九州まで生息。
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- 美麗種・サツマニシキ(マダラガ科)・・・大形の美麗種で、黒地に青緑色の光沢のある斑紋があり、前ハネには赤褐色の帯がある。前後ハネの外半にある白い紋の発達の程度は、地理的変異がある。残念ながら寒い秋田には生息せず、紀伊半島以西~沖縄に分布。
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- 「日本一美しい蛾」と言われる昼行性の蛾。捕らえると、悪臭のある体液を出す。
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- 参考動画:「日本一美しいガ」サツマニシキ/徳島新聞 - YouTube
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- 家畜になった昆虫・カイコガ(カイコガ科)
5千年以上前、中国で絹糸をとるために野生のクワコを品種改良し、飼い慣らしで作り上げた昆虫。成虫はハネを持っているが、飛ぶことができない。羽化した♂と♀はいつまでも交尾しているので人が離してやらなければならない。ふ化したばかりの幼虫は、筆でクワの葉に乗せてやらないといけない。エサがもらえるまで動き回らずに頭を上げてまっているなど、人が世話をしないと生きていけない。つまり、野生では生きていけない「家畜になった」昆虫である。日本のカイコは、約600種もの品種が知られている。
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- 参考動画:カイコ(蚕)が葉を食べる音 - YouTube
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- 人なしでは生きられないカイコガ成虫・・・敵から身を守るには、目立ちすぎる真っ白なボディ。その腹部は大きく、ハネはあるが飛ぶこともできない。 人に飼われて5千年、完全に家畜化され、野生では生きていけない体になった。
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- 原種クワコ・・・カイコガ科に属する昆虫で、全国に分布。クワコは、カイコの祖先といわれている。食草はヤマグワやクワ。成虫は交尾後、クワの枝の枯れた場所に好んで産卵する。卵で越冬する。
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- ふ化したばかりの1齢幼虫は、およそ3mm。筆などを使ってクワの葉に移動させ飼育を始める。クワの葉を食べ、フンをして成長する。しばらくすると何も食べずに動かなくなった後脱皮する。これを4回繰り返し、5齢幼虫になる。ふ化から約27日、繭を作り始める。
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- カイコの糸・・・1つの繭で約1500mの糸がとれる。天然繊維の中で最も長く細い繊維。クワの葉に多く含まれるたんぱく質を消化・吸収し、糸として利用する。1齢幼虫の時から糸を吐いて、脱皮するときの足場として使っている。
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- 着物一枚750gをつくるには、およそ3000個の繭が必要である。
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- 日本で養蚕が始まったのは1~2世紀。江戸時代には日本各地で養蚕が盛んになった。昭和初期には、生糸の輸出量が増大し、日本の経済発展、近代化を支えるまでに成長した。化学繊維の普及や輸入繊維の増加、後継者不足で衰退していった。
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参 考 文 献 |
- 「昆虫の森」(丸山宗利、笠倉出版社)
- 「ずかん 虫の巣」(監修・岡島秀治、技術評論社)
- 「蛾の図鑑」(今井初太郎、メイツ出版)
- 「いたこんニュース 特集カイコ-家畜となった昆虫」(伊丹市昆虫館)
- 「日本の蛾」(岸田泰則、Gakken)
- 「イモムシとケムシ」(小学館)
- 「道ばたのイモムシ、ケムシ」(川上洋一、東京堂出版)
- 「昆虫観察図鑑」(築地琢郎、誠文堂新光社)
- 「昆虫たちのやばい生き方図鑑」(日本文芸社)
- 「ヤマケイポケットガイド⑨ チョウ・ガ」(松本克臣、山と渓谷社)
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