樹木シリーズ233 ウスノキ、クロマメノキ
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- ウスノキ(臼の木、ツツジ科)
山地に生える落葉低木でよく枝分かれする。細い枝は丸く、新枝は緑色をしている。花は、前年枝の先に1~3個下向きに咲く。実は5角形状に角ばり、赤く熟す。酸味があり食べられる。北海道から九州まで分布。
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- 名前の由来・・・実の先端が窪んで、臼のような形をしていることから、「臼の木」と書く。
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- 葉・・・狭卵形~広卵形で先は尖る。縁には微鋸歯がある。
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- 花・・・前年枝の先に緑白色に淡紅色の筋が入った花を1~2個下向きに開く。花冠は鐘形で、先は5裂して反り返る。
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- 果実(液果)・・・先は窪み、はじめは5稜がある。5個のガク片が残存し、赤く熟す。酸味があり、食べられる。
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- クロマメノキ(黒豆の木、ツツジ科)
高山に生える落葉低木。風が強く吹き抜ける厳しい環境下に多く、木の高さも30cmほどにしかならない。夏に壺形の花をつけ、秋に色づき始めた小さな歯の間に、白い粉をふいたような藍黒色の実をつける。信州浅間地方に多いことから、別名アサマブドウとも呼ばれ、食用として珍重されている。中部地方以北から北海道に分布。
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- 名前の由来・・・果実が黒豆に似ていることから、「黒豆の木」と書く。
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- 葉・・・倒卵形で小突起がある。裏面は粉白緑色で網状の脈が目立つ。
- 花・・・前年枝の先に紅色を帯びた緑白色の花を1~2個開く。花冠は壺形で先は浅く5裂する。雄しべは10個、雌しべは1個。(写真出典:ウィキメディア・コモンズ)
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- 果実(液果)・・・球形で藍黒色に熟し、白い粉をかぶる。実が熟す頃は、葉も美しい紅葉に染まる。ジャムやジュース、果実酒に利用される。
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参 考 文 献 |
- 「山渓カラー名鑑 日本の樹木」(山と渓谷社)
- 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
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