樹木シリーズ232 ウグイスカグラ、ミヤマウグイスカグラ
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- ウグイスカグラ(鶯神楽、スイカズラ科)
里山の雑木林に生え、庭木にされることもある。小枝を広げて高さ2mほどになる。春に桃色の花が1~2個ずつ枝に垂れる。春から初夏にかけて、真っ赤に熟す実は、甘く美味しい。北海道南部から九州まで分布。
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- 名前の由来・・・赤い実をウグイスが食べては喜んで神楽を踊るとの説や、早春、ウグイスが盛んにさえずる頃に、花が咲くとの説、ヤブに姿を隠す習性があるウグイスが隠れる木を意味するウグイスカクレなど諸説ある。だから別名ウグイスノキの名でも呼ばれている。
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- 葉・・・対生し、広楕円形~倒卵形で、縁は全縁、周辺部が赤みを帯びる場合がある。葉の表面は両面とも無毛。
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- 花・・・葉腋から細い柄を出し、先に淡紅色の花を1~2個つける。花冠は、細い漏斗型で、先端は5裂して平らに開く。
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- 果実(液果)・・・6月頃、赤く熟した果実は、甘く生でも食べられる。ジャムや果実酒にも利用される。
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- ミヤマウグイスカグラ(海山鶯神楽、スイカズラ科)
ウグイスカグラに似ているが、本種は枝や葉、花冠などに毛が密生している点で見分けることができる。ウグイスが潜みそうな山野のヤブに生え、よく分岐して高さ1.5~2mほどになる。果実は楕円形で、6~7月に赤く熟す。北海道西南部から九州まで分布。
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- 花・・・春早く、桃色の花を1~2個下に垂れて咲く。
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- 果実(液果)・・・直径約1cmの楕円形で、赤く熟す。表面や果柄に腺毛が密生する。甘くジューシーで美味しい。
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参 考 文 献 |
- 「山渓カラー名鑑 日本の樹木」(山と渓谷社)
- 「葉っぱで見分け 五感で楽しむ 樹木図鑑」(ナツメ社)
- 「里山の花木ハンドブック」(多田多恵子、NHK出版)
- 「読む植物図鑑vol5」(川尻秀樹、全国林業改良普及協会)
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