樹木シリーズ172 ギンドロ
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- 葉裏が銀白色に輝くギンドロ(銀泥、ヤナギ科)
ヨーロッパ中南部から西アジアを原産とするポプラの仲間で、明治中期に日本へ渡来した。その名のとおり葉の裏が白く銀色に輝く美しい葉を持つことが特徴で、リースやドライフラワー、押し花などの花材として人気が高い。他に公園樹、街路樹、北海道北広島市では防風林として利用されている。花は4月頃、葉より早く尾状花序を下に垂れる。雌雄異株。
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- 名前の由来・・・葉の裏が著しく白い銀色に輝くドロノキという意味から、「銀泥」と書く。別名ウラジロハコヤナギ、ハクヨウ。
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- 葉・・・葉の裏面に白い綿毛が密生し、銀白色に見える。長さ6~12cmの卵形で掌状に3~5裂する。葉柄は丸い。
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- 葉の緑と裏側の白銀色のコントラストが美しく、爽やかな印象を与える。風にそよぐとキラキラと輝き美しい。欧米では一般に庭木として利用されている。
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- 若い枝や萌芽枝・・・葉の裏と同様白い毛で被われているが、枝が古くなると毛は落ちてしまうらしい。
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- 樹皮・・・上と下では大きく異なる。上部では平滑で、下部では深く裂ける。
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- 乾燥に強い・・・銀白色の毛のお陰で乾燥に大変強く、撹乱地にどんどん進出していくという。
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- 材の利用・・・材が固くて衝撃に強いことから、西洋ではかつて戦士の楯や荷箱を作るのに使われた。
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- ギンドロを使ったリース・・・葉の裏側が真っ白で美しく、起毛のような感触がクリスマスリースなどの素材として好まれる。
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参 考 文 献 |
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