樹木シリーズ160 アカシデ
|
 |
- コナラ二次林の主要な構成種・アカシデ(赤四手、カバノキ科)
新芽が赤く、房になって垂れ下がる実が、しめ縄や玉串などで垂れ下がる紙垂(しで)に似ているからアカシデ。風散布型の種子は、紅葉の頃、風にばらけ、翼を広げた小さな実がクルクル回りながら遠くへ飛ぶ。里山のコナラ二次林の主要な構成種。立地条件によっては、コナラより多く出現する場合もある。庭や公園に植えられ、盆栽も人気がある。丈夫で折れないので農具の柄に使われている。北海道から九州まで広く分布。
|
 |
 |
 |
- 名前の由来・・・花や若葉、紅葉が赤く、房になって垂れ下がる実が、しめ縄や玉串などで垂れ下がる紙垂(しで)に似ていることから。
|
 |
|
 |
 |
- 樹皮・・・滑らかで暗灰白色。老木になると、筋状のくぼみができる。
|
 |
- 葉・・・互生し、卵形又は卵状楕円形。表面は無毛で、葉先が細長く伸びる。葉柄は赤く長い。
|
 |
|
 |
 |
- 花・・・葉が出ると同時に開花し、雄花序は、黄褐色で前年枝から垂れ下がる。雌花序は、本年枝の先につく。
|
 |
 |
- 果穂・・・長さ5~6cm。果苞は、葉状で基部の両側に小さな裂片がある。風散布型の種子。立地条件によっては、動物散布型のコナラより広範囲に種子を散布させることができる。このため、二次林の中でもアカシデやイヌシデが優占する場合がある。
|
 |
|
 |
|
 |
|
 |
|
 |
|
 |
 |
参 考 文 献 |
- 「山渓カラー名鑑 日本の樹木」(山と渓谷社)
- 「葉っぱで見分け 五感で楽しむ 樹木図鑑」(ナツメ社)
- 「里山の花木ハンドブック」(多田多恵子、NHK出版)
- 「樹木 見分けのポイント図鑑」(講談社)
- 「葉・実・樹皮で確実にわかる樹木図鑑」(鈴木庸夫、日本文芸社)
- 「図説 日本の樹木」(鈴木和夫・福田健二、朝倉書店)
|