樹木シリーズ119 アズキナシ
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- 春に清楚な花を咲かせるアズキナシ(小豆梨、バラ科)
山の尾根や斜面に生え、高さは10~15mになる。秋に赤く熟す小豆に似た果実の表面に梨のように白い皮目があるのが和名の由来。ただし、食用には向かない。春に白い清楚な花を咲かせる。葉に規則正しい波状の構造があることが特徴で、その等間隔に並ぶ側脈が、物差しの目盛りをイメージさせるから、別名「ハカリノメ」と呼ばれている。
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- 名前の由来・・・ナシの花に似た花を咲かせ、赤い実の表面にはナシのような白い皮目があり、小豆に似ていることから、「小豆梨」と書く。別名ハカリノメは、小枝の上に点在する白い皮目を秤の目盛りに見立てたことによる。
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- 花・・・枝先に複散房花序をだし、白い花を開く。花弁は5個。
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- 雄しべ、雌しべ・・・長く目立つ雄しべは20本、雌しべは2本。
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- 葉・・・葉には規則正しい側脈がある。別名「ハカリノメ」と呼ばれる由来は、等間隔の側脈が物差しのようなイメージを与えるからだという説と、枝に点在する白い皮目を秤の目盛に見たてたという説がある。葉は互生し、光沢がある。縁には重鋸歯がある。
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- 樹皮・・・灰黒褐色でザラザラし、老木になると縦に裂け目が入る。若枝や実は白色の皮目が目立つ。
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- 材の利用・・・一般的には余り知られていない良材。硬くて重く、木肌は緻密、割れにくいことから、道具類の柄、家具材、建築材などに使われる。
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参 考 文 献 |
- 「山渓カラー名鑑 日本の樹木」(山と渓谷社)
- 「葉っぱで見分け 五感で楽しむ 樹木図鑑」(ナツメ社)
- 「里山の花木ハンドブック」(多田多恵子、NHK出版)
- 「樹木と木材の図鑑 日本の有用種101」(創元社)
- 「樹木図鑑」(鈴木庸夫、日本文芸社)
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