山野の花シリーズ80 ミスミソウ、クサレダマ
INDEX ミスミソウ、スハマソウ、オオミスミソウ、クサレダマ |
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- ミスミソウ・スハマソウ・オオミスミソウ(キンポウゲ科)
山地の広葉樹林内に生えるミスミソウの仲間は、ミスミソウのほか、全体に大型のものをオオミスミソウ、葉の先が丸みを帯びたものをスハマソウとして区別している。写真だけでは判別が難しいので、ここでは区別せずに記載する。葉は、厚く光沢があり、常緑で冬を越す。花の色は、驚くほど変化に富み、白、青、紅色、ピンクなどのほか、白に紫の縁取り、ピンクに白い縁取りなど、様々な組み合わせがある。花弁はなく、花びら状のガク片が6~9枚つく。本州~九州に分布。
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- 名前の由来・・・葉の形が三角形であることから、「三角草」と書く。別名ユキワリソウ(雪割草)とも呼ばれているが、サクラソウ科のユキワリソウと間違う恐れもあるので、別名の使用は避けた方が無難と言われている。
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- 葉・・・常緑で全て根生し、三角形で先端が尖るのがミスミソウ。葉先が丸みを帯びるのがスハマソウである。葉が大きく、葉先が鈍頭となるのがオオミスミソウである。
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- 花・・・早春、白、青、紅色、ピンクなどの花をつける。ガク片は、花びら状で6~9枚あり、花弁はない。
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- オオミスミソウ・・・日本海側の多雪地帯に分布する大型のミスミソウ。秋田から福井県の日本海側に分布。
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- クサレダマ(草連玉、サクラソウ科)
湿原や湿り気のある草地に生え、高さは1mほどになる。普通1~2本がまばらに生えるが、時に群生して一面黄色のお花畑をつくることがある。茎の上部で細かく枝を分け、5弁の花を多数咲かせる。葉は対生または3~4枚輪生する。北海道から九州に分布。
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- 名前の由来・・・腐れ玉ではなく、マメ科のレダマ(連玉)という名の木に似ているが、草なので、「草連玉」と書く。ただしレダマとは似てないらしい。また黄色の花がまとまって咲く様子から別名イオウソウともいう。
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- 花・・・茎の上部で枝を分け、多数の黄色い花円錐状につける。花冠は5裂する。
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参 考 文 献 |
- 「秋田の山野草300選」(秋田花の会)
- 「春の野草」(永田芳男、山と渓谷社)
- 「夏の野草」(永田芳男、山と渓谷社)
- 「山渓カラー名鑑 日本の野草」(山と渓谷社)
- 「ひと目で見分ける320種 ハイキングで出会う花ポケット図鑑」(増村征夫、新潮社文庫)
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