野鳥シリーズ50 エナガ
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- ぬいぐるみのように可愛いエナガ(スズメ目エナガ科)
長い尾羽とぬいぐるみのように可愛い小鳥。「エナガ」の語源は、エナガを柄杓(ひしゃく)に見立て、長い尾はその柄にたとえたものである。留鳥として九州以北に4亜種が分布し、平地から山地の林に棲息する。冬季はシジュウカラ類と混群を形成し、都市公園の林でも見られる。北海道にのみ生息する亜種シマエナガは、頭部が真っ白で、綿帽子を被ったぬいぐるみのようで可愛い。
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- 見分け方・・・長い尾、丸っこい体、小さなクチバシで見分けられる。雌雄同色。
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- 声・・・「ツーチリリリー」「ジュリジュリ」。他のカラ類と似た「チーチー」と細い声も出す。
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- 生 活・・・20~30羽の群れで樹上の木の枝先を軽やかに伝わっていく。林内を移動しながら、枝先に逆さにぶら下がって葉の陰にいる小昆虫や産み付けられた昆虫の卵、クモ、樹液を吸ったりする。秋冬には、カラ類と混群をつくって生活する。春早く繁殖に入り、枝の根元に苔とクモの糸などを使って巣をつくる。産卵期は4~6月、卵数は7~13個と多い。
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- 枝先にぶら下がってエサを捕食する光景がよく見られる。
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- 左が虫をたくさん口にくわえた親鳥、右がエサをねだる幼鳥。
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- 巧婦鳥(たくみどり)・・・春の始め、ツガイは巣作りを始める。エナガが集めるのは、クモの糸と地衣類。エナガは、クモの糸(あるいはガ類のマユ)で地衣類を接着し、精巧な巣を作る。だから、巧婦鳥とも呼ばれている。巣は縦長の楕円形。巣穴の入り口はたった3cmほどしかない。卵が割れないように、巣の中に羽毛を運び完成。
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- 最小グループに入る小鳥・・・ミソサザイが7~13gに対して、エナガは6~8gと軽い。尾が長いので、少し大きく見えるが、実質的には最小グループに属する。小さなハチドリ類が花の蜜を吸うように、エナガは樹液を好んで吸うのも小さな鳥らしい。
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- 子育てヘルパー・・・子だくさんで最大13羽も。数が多いと子育ては大変だが、親鳥以外にヘルパーする鳥が参加することもあるというからスゴイ。ヘルパーになるのは、相手が見つからなかった独身のオスや、繁殖に失敗した他のツガイなど。シジュウカラの巣へ手伝いに通った例もあるというから、実にお人好しな鳥である。
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参 考 文 献 |
「山渓カラー名鑑 日本の野鳥」(山と渓谷社)
「ぱっと見わけ観察を楽しむ野鳥図鑑」(石田光史、ナツメ社)
「身近な鳥のふしぎ」(細川博昭、ソフトバンククリエイティブ)
「鳥のおもしろ私生活」(ピッキオ編著、主婦と生活社)
「日本野鳥歳時記」(大橋弘一、ナツメ社)
「野鳥観察図鑑」(杉坂学、成美堂出版)
「野鳥 ポケット図鑑」(藤本和典、主婦の友社) |