樹木シリーズ76 モミジバフウ(アメリカフウ)
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- ウニのような実と紅葉が美しいモミジバフウ(紅葉葉楓・別名アメリカフウ、マンサク科)
北米原産で、日本には大正時代に渡来し、公園樹や街路樹としてよく植えられる。秋には、ウニのようにトゲトゲした球形の果実をたくさん垂れ下げ、冬鳥のマヒワなどがよく食べる。落下した果実は、リースやクラフトの材料に利用される。葉はモミジの葉に似て、美しく紅葉する。中国原産のフウに似ているが、モミジバフウの葉は5つに裂けるのに対して、フウは3つに裂けるので簡単に区別できる。
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- 名前の由来・・・モミジに似た葉をもつフウの木(楓の木)の意味から、「紅葉葉楓」と書く。また、アメリカ原産であることから、別名アメリカフウとも呼ばれている。
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- 花期・・・4~5月上旬、高さ25m、原産地では45mにも達する。
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- 花・・・雌雄同株。雄花序は長さ5~8cm。雌花序は帯緑色の球形で1個が垂れ下がってつく。
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- 枝の翼に注目・・・ニシキギと同様、枝に薄い板状の翼ができるのも特徴の一つ。
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- 葉・・・5~7つに裂け、モミジの葉に似ているが、大きさはモミジより数倍大きい。モミジ類との区別点は対生ではなく互生であること。葉柄は長く、鋸歯は細かい。
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- 葉が大きいので小鳥がよく隠れるために利用する樹木・・・例、ムクドリ。2017年9月18日、秋田県沖を通過した台風18号で、クリプトン裏庭のヤマボウシの実が大量に落下した。その実を目当てにやってきたムクドリの群れは、落下した実を拾ったり、落下せずに残ったヤマボウシをクチバシでもぎとったりして、平らな草地に移動して食べていた。車や人が近づくと、道路沿いのモミジバフウの大きな葉に何度も隠れた。
避難先としてモミジバフウを利用する鳥は、ほかにカワラヒワやスズメ、ヤマガラ、ホオジロなど多数見られる。
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- 動物園の景観樹・・・葉や樹脂が持つ独特の臭気を嫌って、動物が葉を食べないことから、動物園の景観樹として使われる。
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- 果実・・・イガグリかウニのように太いトゲに覆われた球形で、たくさん垂れ下がる。穴から翼の付いた種子が、風に舞って散布される。
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- 若い果実。果実のトゲは太く、軽く踏んでもつぶれないほど堅い。
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- 大量に落下した果実・・・クリプトンの森で採取した果実は、リースやクラフトの材料として利用している。
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- クリスマスバージョンとして利用する場合の一例・・・クリスマスカラーとして金や銀色にスプレーして使用。
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- 樹皮・・・縦に裂け、生長とともにコルク層が発達して凹凸が深くなる。
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- 紅葉・・・黄色、橙色、赤の鮮やかなグランデーションが美しい。
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- 果実と野鳥・・・マヒワやアトリ、カワラヒワなどが群れでやってきて翌年の春まで残っていた種子を食べる。また、落下した種子も食べる。
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- 動画・・・マヒワがクリプトン樹木見本園に大群でやってきて、落下した実を食べたり、木の上にぶら下がっている実を食べる。
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- 用途・・・特に紅葉が美しいので公園樹や街路樹としてよく植えられる。ただし、大木になるので、一般的に庭木には適さない。
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参 考 文 献 |
- 「山渓カラー名鑑 日本の樹木」(山と渓谷社)
- 「葉っぱで見分け 五感で楽しむ 樹木図鑑」(ナツメ社)
- 「樹木 見分けのポイント図鑑」(講談社)
- 「樹木図鑑」(鈴木庸夫、日本文芸社)
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